自主ガイドラインを策定

一般社団法人オンライン型ファクタリング協会が、ファクタリング事業に関する業界の自主規制として事業者向けの「自主ガイドライン」を策定。

自主規制の取組みについては、昨年11月発表の通り、東京都の補助事業を受けたもので、策定に当たっては金融庁、中企庁、東京都など関係団体とも意見交換を行いました。

本発表以後、事業者向けのガイドライン説明会などを通じて業界の自主的な健全化に賛同いただける事業者を増やし、4月を目処に会員企業の募集を開始する予定となっています。

自主ガイドライン策定の背景ついて

OFAは、2020年3月にファクタリング市場の健全な発展のための協働を行うべく任意団体として活動を開始、2022年11月には東京都産業労働局の補助事業の対象団体として選定され、一般社団法人化されています。

ファクタリングとは、事業者が保有する売掛債権を使った資金調達手段の一つなのですが、ファクタリング市場は、業法がないこともあり、サービス提供業者の参入が比較的容易であることから、ファクタリングを装う闇金業者が存在するなど玉石混淆とも評される状況となっています。

このような背景から、業界団体として主として中小企業者が安心して資金調達できる環境の整備、ファクタリング市場の健全な発展のため自主ガイドラインを策定し、今後、業界団体として、オンライン・オフラインを問わずファクタリング業界を牽引していく方向となっており、会員業者に対する自主ガイドラインの遵守等の指導を行っていくと共に利用者への啓発活動を行っていくようです。

ガイドラインは、ファクタリング業界の健全な発展のため利用者が安心して利用出来る環境を整備するべく、事業者がサービス運営にあたって注意すべき点などをまとめたもので、中小企業・個人事業主向けの2者間および3者間の買取ファクタリングを対象とし、特に今後を見据えオンライン・デジタル時代にも対応した内容となっている点が特徴となっています。

これにより、オンライン・オフラインの事業者を問わず、広く業界の統一的な自主ルールとして普及を行い、業界の自主的な健全化に向け取り組まれるようで、具体的なガイドラインの全文は、近々準備ができ次第公式サイトにて公開予定となっています。