社会保険料の種類
法定控除でまず押さえておきたいのが「社会保険料」。
そもそも社会保険料というのは国民の生活を保護するために設けられた公的な保証制度で、例えば、病気・ケガ・失業・障害・死亡といったものが挙げられると思うのですが、万が一、このような事態となってしまった場合でも、自分や家族の生活が保護されているということは、安心して生きていくうえで、とても重要です。
日本の場合、国民皆保険制度といって、全ての日本国民が日本全国どこでも同じ医療費で平等に医療が受けられる制度があり、会社員の場合であれば、ほとんどは健康保険と厚生年金保険に加入する必要があります。
自営業者や個人事業主などであれば、国民健康保険と国民年金というのが一般的となるでしょう。
社会保険の種類
社会保険というのは大きく分けて「社会保険」と「労働保険」の2種類に分けることができます。
ここで少しややこしくなるのですが、実は「社会保険」には社会保険全体を表す「広義的なもの」と「労働保険」と同列に語られる「狭義的なもの」があって、表に表すと以下のようになっています。
■社会保険(広義的なもの)
- 社会保険 (狭義的なもの)
- 労働保険
「労働保険」と同列に語られる「狭義的な」 社会保険には「健康保険」「介護保険」「厚生年金保険」と3つの保険に分けることができ、「労働保険」は「雇用保険」「労災保険」に分けられます。
健康保険については、企業に勤める人のための公的な医療保険制度で、会社員が病院などに行くと料金を支払うことになるのですが、この料金は自分で支払う額は全体額の3割で、残りの7割を健康保険制度から支払われています。
この健康保険も大きく分けると「協会けんぽ」「健康保険組合」のどちらかに加入することになるのですが、「健康保険組合」の場合は業種ごとであったり、企業ごとに設立されているので、誰でもが入れるというものでもなく、一般的には会社がいずれかの健康保険組合に入っているのか、または組合に入っていない場合は、協会けんぽに入ることになります。
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